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中学生で塾に通っている子はどれくらい?塾に行っている子の割合(通塾率)と塾にかけている費用

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子どもが中学生ぐらいになるとそろそろ塾に行かせた方がいいのかな?と考える方も多いと思います。

中学生で塾に通っている子はどれくらいの割合なの?

1年間でどれくらいの費用を塾にかけているの?

気になりますよね?

ということで、調べてみました。

文部科学省が「子供の学習費調査」というものを平成6年より隔年で実施しています。

こちらのデータの平成30年度の調査報告が文部科学省のホームページに掲載されていましたので、その調査の結果から中学生がどれくらい塾に通っているかを調べました。

また、塾の費用や通信教材や家庭教師等を利用している人の割合も調べました。

※文部科学省の調査を元にしたあくまで個人的な分析と感想が含まれます。

 

中学生の通塾率などについて

文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査」から抽出しました。

調査期間平成30年(2018年)4月~平成31(2019年)年3月までの1年間です。

子供の学習費調査:文部科学省

 

公立・私立・学年別の中学生が学習塾に通っている割合

公立中学1年生 58.7(%)
公立中学2年生 68.7(%)
公立中学3年生 79.8(%)
私立中学1年生 55.6(%)
私立中学2年生 62.8(%)
私立中学3年生 62.6(%)

塾に1年間で費用を払ったことのある人の割合です。

これがいわゆる塾に行っている子の割合(通塾率)です。

まずは公立・私立の学年別に抽出して比較してみました。

公立中学校に通っている中学3年生が塾に通っている割合が一番高く、なんと79.8%もの生徒が塾に通っているという結果が出ています。

公立の中学生の場合は中学1年生でも58.7%の生徒が塾に通い、その割合は学年が上がるにつれて増えていっています。

 公立の中学生の場合はやはり受験を意識して通っている方が多いと思われます。

また、私立の中学校に通っている生徒も半数以上の生徒が塾に通っています。

私立中学生の場合は中学3年生になるにつれて極端に割合が増えるわけではないので、受験のためというよりは普段の勉強のためということが考えられます。

 

中学生になると半数以上の方が塾に通っているとは正直驚きでした。

私立の場合は高校受験がないので塾に通っている割合はもっと低いのかと思っていましたが、私立でも塾に通っている方は多いのですね。

 

所在市町村の人口規模別の公立中学生が学習塾に通っている割合

公立中学校全体 69.3(%)
5万人未満 55.1(%)
5万人以上15万人未満 64.6(%)
15万人以上 75.3(%)
指定都市・特別区※ 75.7(%)

公立中学生の学習塾に通っている割合を所在市町村の人口規模別で比較した数値です。

公立中学校全体で学習塾に通っている生徒の割合は69.3%です。

市町村の規模が大きくなるほど塾に通っている生徒の割合が高くなっていきます。

 

※指定都市とは、地方自治法で「政令で指定する人口50万以上の市」と規定されている都市のことです。
平成30年4月現在の指定都市は、北から、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、川崎市、横浜市、相模原市、新潟市、静岡市、浜松市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市、岡山市、広島市、北九州市、福岡市、熊本市の20市です。特別区とは東京都にある23の区のことをいいます。

 

学習塾の費用の平均金額

公立中学生 29万3千
 公立中学1年生 18万9千
 公立中学2年生 26万0千
 公立中学3年生 39万3千
私立中学生 25万4千
 私立中学1年生 21万1千
 私立中学2年生 25万0千
 私立中学3年生 29万8千

学習塾に費用を支払ったことのある人の1年間の平均額です。

公立中学では1年生から3年生にかけて費用が2倍以上になっています。

費用面から見ても公立中学3年生は受験に向けて特に数値が高くなります。

それに比べて私立は3年間で大きな変化はないため、受験のためというよりは普段の勉強のためという感じがここでも表れていると思います。

上記の結果は1年間のうちで塾に費用を支払ったことのある方の平均金額ですので、塾に年度の途中から入った方、年度の途中でやめた方なども含まれています。

単純に塾に1年間通うのにこれくらいの費用がかかるということではないと思います。

実際にどれくらいの費用を払っている方が多いのかは次の項目の塾費用の金額分布で紹介します。

 

塾費用の金額分布

  公立中学生 私立中学生
0円 30.7(%) 39.7(%)
~1万円未満 1.4(%) 2.7(%)
~5万円未満 6.5(%) 5.8(%)
~10万円未満 6.5(%) 6.5(%)
~20万円未満 13(%) 14.2(%)
~30万円未満 13.4(%) 12.2(%)
~40万円未満 10.1(%) 7.1(%)
40万円以上 18.4(%) 11.8(%)
100.0(%) 100.0(%)

1年間で支払った金額はどの金額帯が多いのかを表したものです。

先ほどと同じように、上記の結果は1年間のうちで塾に費用を支払ったことのある方の金額ですので、塾に年度の途中から入った方、年度の途中でやめた方なども含まれています。

公立中学生では1年間で40万円以上支払っている人の割合が一番高くなります。

公立中学生の塾費用の平均額は29万3千円ですので、平均額よりも多くの金額を1年間に支払っている方の割合は多いといえます。

この資料は学年別ではないことから、先ほどの平均金額が中学1年生から中学3年生になると2倍以上に跳ね上がることを考えると、多くの中学3年生がいる家庭では塾に40万円以上支払っているのではないかと推測されます。

 

通信教材・家庭教師などの割合

公立中学1年生 28.4(%)
公立中学2年生 26.1(%)
公立中学3年生 21.3(%)
私立中学1年生 23.2(%)
私立中学2年生 24.9(%)
私立中学3年生 18.1(%)

通信教材や家庭教師などに1年間で費用を払ったことのある人の割合です。

この数値は単に塾に行っていない子ということではなく、塾と併用して通信教材を使っている場合も含まれます。

塾に通っている子の割合とは逆に公立中学生の場合は学年が上がるにつれて、割合が減っていきます。

ですが、大きな減りではありません。

塾に完全に切り替える子もいると思いますが、塾を加えて併用したり、そのまま通信教材で勉強する子が一定数いると思われます。

 

まとめ

中学生の通塾率は、公立中学1年生で約60%、3年生になると80%になります。

私は塾に行っている子は思っていたよりも多いなぁと感じました。

確かに中学3年生ともなると、まわりではなんらかの塾に通っている子がほとんど

 

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