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お月見どろぼうは愛知県などの地域に残る風習 ルールやマナーを紹介

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2023年9月29日は中秋の名月です。

そんなお月見の日に私が住んでいる愛知県のとある地域では「お月見泥棒」という風習が残っています。

「お月見どろぼう」って知ってますか?

ほとんどの方が経験したことのない行事だと思います。

簡単に言うと和製ハロウィンみたいなもので、子供たちがお菓子をもらいに各家をまわります。

仮装はしません。

私は結婚して、今の地域に住むようになり、子供が幼稚園になり初めて知った風習です。

結婚する前には愛知県のおとなりの市に住んでいましたが、全く知りませんでした。

限られた地域でしかやっていない行事みたいなのですが、私の住む市では昔から根強く残っているようで、かなり大々的に行われています。

 

それでは詳しくお月見どろぼうを紹介したいと思います。

※記事の内容は2018年に実施したお月見どろぼうの様子です。

お月見泥棒は和製ハロウィンみたいなもの

お月見泥棒の由来は昔は子供たちは月からの使者と考えられていたといわれ、中秋の名月に飾られているお月見のお供え物を、この日に限って盗んでいいというもの。

現在では子供たちが各家を回りお菓子をもらう風習が残っています。

私が住んでいる地域ではお菓子は玄関先や門の前やマンションのエントランスなどにおいてあります。

子供たちがそのおうちにわざわざ声をかけなくても勝手に持っていけるようなシステムです。

なので、子供はサクサクともう本当にたくさんのお菓子を集めてまわるんですよ。

知らない人のうちだってなんだって置いてあればもらっていきます。

今やすっかり国民的行事となったハロウィンですが、この地域ではハロウィンの前にお月見泥棒があるので、ハロウィンに子供たちがお菓子をもらいにまわるということはほぼやらないです。

ハロウィンよりも断然お月見泥棒って感じですね。

ビッグイベントといっても、誰かが主催しているわけでもないんです。

完全に有志です。

地元に残る風習なんです。

9月に入ると、ママ友たちの間で「今年のお月見どろぼうはいつだっけ?」みたいな話題に毎年なります。

子供がお月見泥棒で各家をまわる予定ならば、自分の家もお菓子を用意しておかなくてはいけません。

あとは、子供がまわらなくてもお菓子を出してくれるおうちやお店などもたくさんあります。

2018年のお月見どろぼうは祝日だった

お月見泥棒の日は中秋の名月の日なので、毎年日付は変わります。

お月見どろぼうの日が平日ならば、いつも小学生が下校してすぐの大体3時半ぐらいからスタートするのがお決まりです。

2018年は祝日だったので、一体何時スタートなんだろう?と話題になります。

主催者がいるわけではないので、なんとなく15時ぐらいスタートかなぁなんていう噂が広まっていました。

しかし、今回は初めて学校のPTA会長から「お月見どろぼう」に関するプリントが配られました。

毎年この地域では子供が増えていて、マナーを無視する場面がみられるようになってきたので、注意事項と開催時間に関することが書いてありました。

それには14時から17時の間で行ってくださいとなっていたので、14時スタートにすることにしました。

用意したお菓子

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事前にサッポロポテトバーべQ味を120個用意しました。

用意するお菓子の数や一個の値段や種類は特に決まっているわけではないので、各家庭で決めています。

最近、この地域は子供が増えているので120個用意してもあっという間になくなってしまいます。

なるべく大勢の人にとってもらえるように段ボールに何個持っていってよいかはっきりと書いておきましょう。

大量に購入する場合はネットが便利です↓

 

お月見どろぼうは二男と二人でまわりました

自宅マンションのエントランスの外に自分たちで用意したお菓子をおいて、二男(小1)とふたりでお月見泥棒スタートです。

お菓子をいっぱい入れれるような大きな袋と、かなり歩くので水筒持参です。

長男は中学生なのでもう参加しません。

中学生は参加禁止という訳ではないのですが、あまり参加している子は見かけませんね。

だいたい幼稚園ぐらいの子から小学生までの子が参加します。

さっそく、マンションの前には他のおうちのお菓子がおいてあります。

それを袋に入れて、次はあそこに行ってみよう!とお菓子のおいてありそうなところをぐるっと歩いてまわります。

子供はお菓子を見つけることがうれしくて頑張っていっぱい歩きます。

途中、おうちの人がいて手で配っていてくれたり、お店で配っていてくれたりして地域の人たちとの交流になります。

14時に家を出て、帰ってきたのは15時15分くらいです。

一時間以上は歩いていたので、良い運動です。

帰ってきた時には私が用意した120個のお菓子はすっかりなくなっていました。

 

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↑お菓子で袋がいっぱいになりました。

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↑中身はこんな感じです。色々な種類のお菓子をいただきました。

お月見どろぼうはルールを守って注意してまわりましょう 

毎年子供たちが楽しみにしている「お月見どろぼう」なのですが、私の住んでいる地域では交通量や人が増えています。

今までも、ヒヤッとする場面に出くわしたことがあります。

お月見どろぼうを安全にこれからも続けていくためにはルールやマナーを守っていくことが大切です。

自転車や車でまわるのはやめて交通ルールを守りましょう

交通ルールをよく守るように声かけし、なるべく歩いてまわるようにしましょう。

今まで友達どおしで自転車でまわる子が多くいました。

今年は学校からのプリントで「自転車や車でまわるのはやめましょう」とあったので、自転車でまわる子は少なくなりました。(一応まだいました)

自転車ってほんとに危険なんですよ。

子供たちはお菓子を見つけると一目散に走りだすので、そこに何も知らない車が来たりしたら、大事故につながります。

今までも一度あるんですよね。お月見の日に事故が。

確かに自転車の方が多くの場所をすばやくまわれるので、効率はいいのですが危ないです。

しかも、友達どおしの集団で動くので歩行者にとっても、車にとっても危ないんです。

いつも見ていてヒヤヒヤしていたので、学校から呼びかけがあってよかったです。

なるべく歩いて、まわりをよく見て安全にまわりたいですね。

車でまわっている人を見かけたことがあるのですが、これはもう論外ですね。

非常識にもほどがあります。

お月見どろぼうは子供たちが自分の足で歩いて苦労してお菓子をみつけて、さらに地域の人との交流も深めるっていう風習ですよ。

それを親が率先して車にのせてまわるって・・・全く意味ないです。

あいさつをしましょう

お月見どろぼうの日には学区をたくさんの子供や親子がまわります。

お菓子のおいてある家の前で立っているおうちの方もいます。

お菓子をもらう時、道ですれ違う時に知り合いでなくてもあいさつすると気持ちが良いです。

低学年の子は大人が付き添いましょう

子供が小さい場合は、友達どおしだけではなくて親が付き添ったほうが安心です。

子供はお菓子に目がくらんで、とっさに危険な行動をとってしまう場合があります。

お菓子を用意しましょう

子供がお月見どろぼうに参加するならば、参加する家はお菓子を用意して家の前にお供えしましょう。

参加する子供がいなくてもお菓子を用意してくれている地元のおうちがたくさんあります。

参加する子供がいるおうちはお菓子を用意するのは当然のマナーです。

お菓子は賞味期限や原材料がわかるものが望ましい※個人的な意見です

ときどき、大袋のお菓子をバラして用意している方がいますが、そうすると原材料や賞味期限がわかりません。

二男には乳アレルギーがあるので、原材料がわからないものは食べることができません。アレルギーのある子が増えてきているので気にかけてもらえると嬉しいなと思います。

また、お月見どろぼうの時にはたくさんのお菓子をもらうので、すぐには食べきることができません。

なるべく原材料と賞味期限が表示されている状態で用意してもらえるといいなと思います。(※これはあくまで個人の意見です。)

お菓子は自分の分だけ、決められた数をもらいましょう

お菓子は多くの子供にいきわたるように決められた数だけとりましょう。

「1こ」となっているのに、違う種類も欲しいからと2こもらったり、だれだれの分と言って、自分以外の人の分をもらうのはやめましょう。

大人はもらわないようにしましょう。月からの使者は子どもです。

さいごに

 今年のお月見泥棒も盛大に楽しく終えることができました。

これは地域の皆さんが楽しくしよう、これからも続けていこうと協力してできたからだと思います。

毎年こどもたちが楽しみにしている地域限定のビックイベントのお月見どろぼう。

この地域に残るステキな風習です。

これからも続けていくために交通ルールやマナーを守って安全に「お月見どろぼう」を楽しんでいきたいと思います。