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うちの子はHSC(=ひといちばい敏感な子)なのでは?育てにくい子だなと感じたら読んでみる本。HSCの子育てハッピーアドバイス

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わが家の二男(小1)は幼いころから気難しく育てにくい子だなと感じていました。

幼稚園ぐらいまではまだ幼いからしょうがないかなと思っていたのですが、小学校に入学してからもちょっとしたことで学校が嫌になり学校へ行きたくないとなるので心配していました。

どうして些細なことも我慢できないのかな?

私が甘やかしすぎてわがままに育ててしまったのかな?

学校にもなかなかスムーズに行けないしどうしたものかと悩んでいた時に、同じような悩みを持つママに「HSCの子育てハッピーアドバイス」という本を読んでみると参考になるよと教えてもらいました。

この本を読んでみて二男にあてはまることがたくさんのっていました。

これからの子育てにとても参考になったので紹介したいと思います。

HSCって何?

HSCとはHighly Sensitive Childの略で「ひといちばい敏感な子」という意味です。

アメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱したものです。

この世の中には5人に一人という一定の割合で存在します。

HSCは持って生まれた性質・気質であって、育て方でなるものではありません。障がいや病気とも異なります。

なので、「治す」ものではありません。

何に対して敏感かは人それぞれ違います。

二男の場合だと

  • 臭いや味に敏感で食べ物の好き嫌いが激しい
  • 大きな変化や新しいことにうまく対応できない
  • 完璧主義
  • 痛みに敏感(少しの刺激でお腹が痛い、足が痛い、のどが痛いと訴えてきます)
  • 人前で発表するのが苦手
  • 親の心を読む
  • 免疫システムが敏感(アトピー・アレルギー持ち)
  • 嫌な思いをしたときには他の子よりも過剰に反応する
  • 他の子がおこられていても自分のことのようにダメージを受ける
  • かんしゃくが激しく、文句が多い
  • ちょっと注意しただけで逆ギレする。

というようなことがあげられます。

「HSCの子育てハッピーアドバイス」にはチェックリストがあります。

23個のうち13個以上あてはまればおそらくHSCであると思われますが、チェックの数が少なくてもその度合いが極端に強ければHSCの可能性があります。

大人になっても敏感な性質は基本的には変わりません。

大人の敏感な人をHSP=Highly Sensitive Personといいます。

後天的な環境により、敏感さが目立たなくなることがあります。

発達障がいなのでは?と思ったこともあります

HSCという存在を知るまでは、二男は好き嫌いのこだわりが強く、変化に対応するのにとても時間がかかるので何かの障がいなのでは?と考えたことがあります。

調べていて自閉症スペクトラムの中のアスペルガー症候群ではないかな?と思いました。

アスペルガー症候群の特徴であるこだわりが強いや感覚的に敏感なところは似ています。

しかし、アスペルガー症候群は他人の気持ちを読むのが苦手、コミュニケーションが苦手なのに対して、二男の場合はコミュニケーションには特に問題がなく、むしろ他人の気持ちを察することがよくできます。お友達と遊ぶことを好みます。

二男にはちょっとあてはまらないなぁと考えていました。

何かの障がいではなさそうだけれども、この育てにくさはどう対処していけばいいのだろうとずっと考えていました。

そんなときにHSCという特性を持った子がいるということを知って二男はこれなんじゃないかなと思ったのです。

二男が育てにくい子だと感じること

HSCの特徴をみていると、敏感であるがゆえに、慎重で内向的で引きこもりがちの子も多いのですが、二男はそういう子とはちょっと違います。

人見知りはして変化に弱いですが、安心できる場所、慣れた場所だと、とても活発になりよくしゃべります。

なので、学校に行きたがらないと人に話すと、全然そんな風に見えないと言われます。

基本的には学校では頑張っています。

その分、家ではわがままになります。

二男は感情反応の強いタイプなので幼いころから文句が多く、ちょっとしたことでかんしゃくを起こし、ちょっと注意すると逆ギレするので対応に手を焼いていました。

好き嫌いが多すぎて食べれるものが極端に少ない

アレルギーがもともとあるので、色々なものを試せなかったせいかなと思っていたのですが、それにしても好き嫌いが多いです。

学校の給食では白いご飯以外のおかずにはほとんど手をつけません。

家ではもちろん食べるように促していました。

でも優しく言っても、怒って言っても、何をしても一口も食べようとしません。何時間でも絶対に食べようとしません。

そして、好きなものでも「この前と味が少し違う」とか「肉が少し硬い」とかものすごく敏感で、気に食わないと食べなくなります。

毎回食事の時間が苦痛になるので、今はあまり無理強いはせず、好きなものをたくさん食べるようにしています。

給食については、微妙な味やにおいの違いを気にしてつらい時間の場合があると本にも書いてあります。

失敗を異様におそれ、過度に落ち込みフォローが大変

宿題で1分計算があるのですが、1分で必ず計算を終わらせるということにとらわれすぎて、一問でも間違えると「もう間に合わない!!」と怒り出し、泣き出します。

タイマーをとめるからいいよ、すぐに新しい答えを書けばまだ間に合うよ、1分でできなくても大丈夫だよ、など色々声掛けしますが、本人は絶望してもうやる気を失います。

そこから、宿題にとりかかるまでまた随分と時間を要します。

ピアノを習っていますが、練習の時に一音でも間違えるとなかなか先に進めなくなります。

間違えたとこから弾き直すということはできなくて、必ず曲の最初からやりなおします。

また間違えると最初から…となり、ついには怒り出し泣き出します。

ピアノ教室では宿題で音符を書いたものが間違っていたことを先生に指摘されたら、それだけでもうやり直すことができず、何を言っても30分間泣きっぱなしで、レッスンを受けられなくなったことがありました。

先生も特にきつく言ったわけでもないのに、こんなことで?とびっくりしていました。

学校に行きたくない理由が様々で集団生活が苦手

最初は学校に行きたくないのは給食が嫌だからと言っていました。

好き嫌いがものすごく多いので何となくそうなるのはわかっていたので、先生に相談して、今は残しても何も言われませんし、一口でも食べて見たらとも言われません。

ですが、給食の問題が解決したら、次は「授業が嫌」「プールが嫌」「先生が他の子に怒っていたのを聞いてちょっと怖かった」「避難訓練が嫌」「虫取りが嫌」「人前で発表するのが嫌」などなど嫌なことはとめどなく出てきます。

勉強や運動はできないという訳ではなく、むしろできる方ですが、失敗を恐れるあまり自分から手をあげたり、見られたりするのが苦手です。

学校で嫌だと思うことが多く、学校へ行き辛いとなった時にはいつも先生に相談していました。

こんな些細なことでいちいち学校を嫌がるなんて、私が過保護で甘やかしすぎたのかとも思っていました。

でも、厳しくしてみても状況は悪化するばかりであまりうまくいきませんでした。

一般的なアドバイスがなかなか通用しない二男なので、本当にどうすればよいのか悩んでいました。

甘やかしたからわがままになったのではなかった

私は二男がこうなってしまったのは、私が過保護に育て過ぎた、甘やかしすぎたのでは?と考えていました。

親がキレてしまっては子供もキレやすくなるのではと思い、今まではあまり厳しくしなかったけれども、それでも二男はよく怒りますし暴力的です。

厳しくしなかったのが余計に二男をわがままにしてしまったのかなと思いはじめていました。

これからはもう少し厳しくした方がいいかもしれない・・・そんな時にこの本を読んでそうではないことがわかりました。

「甘やかした(原因)から、わがままになった(結果)」ではなくて、

「もともと敏感な特性がある(原因)から、親が手助けをしている(結果)」ととらえることができるというのです。

今までの追い詰められている状況がこの本を読んで、少し心が軽くなりました。

他の子と違う子を育てようとするなら、他の親と違う親になる覚悟が必要

二男はやはり他の子とは少し感じ方が違うのだなぁということが、「HSCの子育てハッピーアドバイス」を読んでよくわかりました。

二男はとても敏感なので、私のイライラもすぐに察知します。

二男がかんしゃくを起こすと、またか・・・と思い、私までイライラしてしまい、あきれたり、無視したり、ほっておいたり、時には暴言を浴びせてしまったりしたこともあります。

そういった時には二男のかんしゃくはおさまるどころか激しさを増します。

今まではなんでこんな些細なことでいちいちかんしゃくを起こすのだろうと思っていたけれども、二男はより敏感に感じていろいろ考えすぎてしまって不安になっているんだなぁと少し理解することができました。

そして、安心できる環境や人に対してだけこんなにわがままになるのだということもわかりました。

二男が不安になった時には抱きしめて、共感して、気持ちを代弁してあげればよいのだなとわかりました。

私の態度にものすごく影響されます。

とはいえ、二男がかんしゃくを起こしているときになかなか冷静にはなれないことも多いのですが、この本を読んで自分の対応次第で二男がイキイキとできるということがわかったので、頑張っていきたいと思います。

二男は学校がまだ安心できる場所にはなっていないようなので、不安な時は私が少し手助けをしてあげてもいいのかなと思いました。

HSCを提唱したアーロン氏は

他の子と違う子を育てようとするなら、他の親と違う親になる覚悟が必要です

と言っています。

他の子と少し違うので一般に有効とされる子育て方法を試してもうまくいかないことがよくあります。

なので、周囲のアドバイスには惑わされず、わが子にとって必要なことを私自信が考えていく必要があるのではと思いました。

さいごに

この「HSCの子育てハッピーアドバイス」を読んで、私は心が少し軽くなりました。

読んでいて、これは二男のことだ!!とあてはまることがいっぱいありすぎてびっくりしました。

そして、こういった時にはこうすれば良いのだなというアドバイスがいっぱい詰まっています。

我が子は他の子と少し違う気がする、ちょっと育てにくいなと感じている方にはぜひ読んで欲しい本です。

 

私が読んだ本はこちらです。この本を参考にこの記事を書かせていただきました。↓

HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子