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乳アレルギー 原材料名でアレルギーを確認する時にまぎらわしい表示

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わが家の二男は乳アレルギーがあります。

なので、スーパーで食料品を買い物する時には、原材料を確認して、乳が入っていないかどうかを確認しています。

でも、原材料表示を見ただけでは、「これって乳なのかな?」と迷うような紛らわしい表示があります。

原材料を見て乳かどうか判断するときにまぎらわしい表示を集めてみました。

OK!牛乳、乳製品とは関係がない原材料

〇乳化剤

「乳」という文字が入りますが、大豆由来のレシチン・卵黄由来のレシチン・グリセリン脂肪酸エステルなどから作られているので、牛乳アレルギーの原因にはなりません。

『乳』は含まれていません。
水と油のように、混ぜても分離するものを均一に乳化させるために添加します。 

〇 乳酸菌

食べ物を発酵して乳酸を作り出す細菌のこと。

乳酸菌というとヨーグルトやチーズを連想しますが、キムチや糠漬けを発酵させているのも乳酸菌です。乳酸菌自体は乳成分はないので、問題ありません。

【注意】ただし、乳酸菌飲料は乳製品に乳酸菌を加えた飲料なので、アレルギーを起こします。

また、乳酸菌を安定させるために乳由来成分を配合しているものもあるので、原材料名を確認してください。

〇乳酸カルシウム

カルシウムとイオン結合で結びついている塩です。
『乳』は含まれていません。
化合物の中では水に溶けやすい性質を持っていて、主に栄養剤として使われています。
人間の体に対してダメージが少なく、乳酸カルシウムを摂取することでカルシウム不足を補うこともできる化合物です。

〇乳酸ナトリウム

ナトリウムとイオン結合で結びついている塩です。
『乳』は含まれていません。
抗菌作用と保湿効果があり、食肉を初めとした多くの食品の日持ちや風味の向上、離水防止に使われる。

〇カカオバター・ココアバター

ローストしたカカオ豆をすりつぶして作った「カカオマス」を圧搾してとった脂肪分です。
『乳』は含まれていません。

〇加水分解タンパク質

たんぱく質を分解したもの。
『乳』は含まれていません。
だしや調味料して使われています。 

×NG!乳、乳製品が原材料のもの

×乳糖(ラクトース)

牛乳・乳アレルギーのアレルゲンは、カゼインやβラクトグロブリンなどのタンパク質です。乳糖は、アレルゲンではありません。

しかし、乳糖の製造過程ではタンパク質がわずかに混入します。そのためアレルギー物質の表示義務があり、「乳糖」と記載があれば、牛乳・乳が使われていることを意味します。

 乳タンパク質の含有量は乳糖1gあたり数マイクログラム程度で、乳糖で牛乳・乳アレルギーを起こすことはあまりありません。しかし、まれに乳糖でも症状が出る人がいます。

純正の乳糖はアレルギーに反応しないとされていますが、個人差があるので自己判断はお止め下さい。医師と相談してから摂取可能か判断してください。

×全粉乳

牛乳から水分を除去して乾燥させたものを全粉乳といいます。
『乳』は含まれています。

×練乳・コンデンスミルク・ミルクジャム

牛乳に糖分を加えて濃縮させたもの。
『乳』は含まれています。

×乳清・ホエイ

ヨーグルトの上ずみ。
『乳』は含まれています。

×脱脂粉乳

脱脂乳(牛乳から脂肪に富んだ部分を分離したもの)から、水分を除去して乾燥させたものを脱脂粉乳といいます。
『乳』は含まれています。

×乳酸菌飲料

乳などを乳酸菌又は酵母で発酵させたものを加工し、又は、主要原料とした飲料(発酵乳を除く)」のこと。
『乳』は含まれています。

×カゼイン

牛乳やチーズなどに含まれる、リンタンパクの一種です。
『乳』は含まれています。
乳アレルギーの原因そのものの物質です。

×はっ酵乳

ヨーグルトのこと。
『乳』は含まれています。

 

上記以外にも 乳にはいろいろな表記があります。乳が含まれる表示例

ミルク バター バターオイル チーズ アイスクリーム アイスミルク ガーリックバター プロセスチーズ 生乳 牛乳 濃縮乳 加糖練乳 乳たんぱく 調整粉乳 生クリーム ヨーグルト ラクトアイス 
これら全て乳が含まれます。
乳の表示方法は複雑になっています。じっくり見て確認しましょう。

アレルギーの有無がわかりやすい表示

最近では原材料表示とは別にアレルギー表示が一目でわかる表示を併記してある食品が増えています。

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この表示は義務付けられているものではありませんので、全ての食品に表示されているわけではありません。
この表示があると、アレルギーがある人にとってはとてもわかりやすく助かる表示なのでこういった表示が全ての食品についていくといいですね。

あとがき

 乳アレルギーがあると表示を気にして食品を買いますが、原材料を見ただけでは判断に迷うものが数多く存在します。

乳の表示は複雑でわかりにくいのでなるべく一目でわかる表示のしてあるものを選びたいところです。

原材料だけで判断しなければならない時には参考にしてみてください。

くれぐれも迷う場合は自己判断せずに、医師に相談してください。